仮想通貨取引所は国内でも20以上あり、海外の取引所を含めると実に170を超える取引所があります。
国内ではbitFlyer(ビットフライヤー)やbitbank(ビットバンク)、Zaif(ザイフ)など、海外ではBINACE(バイナンス)やKuCoin(クーコイン)、COINEXCHANGE(コインイクスチェンジ)などが有名どころですが、今回は「スペクトロコイン(SpectroCoin)」という取引所をご紹介します。
目 次
1.スペクトロコインとは?
2.BNKトークン(バンカー(BANKER))を唯一購入できる取引所
デジタル銀行バンクエラ
持っているだけで配当がもらえるBNKトークン(バンカー(BANKER))
3.スペクトロコインカード
ビットコインでチャージ可能
入手金可能なフィアット
4.取引所を持たない仮想通貨取引所
5.まとめ
スペクトロコインとは?
スペクトロコインは、バルト三国の1つリトアニアに籍を置く、仮想通貨取引所です。また、イギリス・ロンドンにも拠点があります。
2013年2月からサービスを開始し、仮想通貨取引だけでなく、e-wallet(電子マネー口座)、デビットカードの発行、決済代行サービスといったサービスを提供し、利用者は40万人にも上ります。
出典:SpectroCoin
BNKトークン(バンカー(BANKER))を唯一購入できる取引所
2018年1月現在、バンクエラ(BANKERA)がICOで発行するBNKトークン(バンカー(BANKER))を唯一購入できる取引所がスペクトロコインです。
デジタル銀行バンクエラ
バンクエラとは、ブロックチェーン技術などのテクノロジーを使って建てられる「次世代の銀行(デジタルバンク)」です。
銀行(デジタルバンク)なので、既存の銀行が行っている決済やローン、通貨両替、投資などのサービスを提供しています。
既存の銀行との違いは、ブロックチェーン技術などのテクノロジーの利用によって、より効率的に、低コストでこれらの業務を実現しようとするところです。
もっとも、現金が主流の支払い方法である現在の取引状況を加味し、銀行の預金及び引き出しサービスを提供している事業との連携なども行う予定だそうです。
バンクエラは資金調達のために、ICOを行い、BNKトークン(バンカー(BANKER))を発行しました。
ICOとは「仮想通貨を発行して資金を調達する」という次世代の資金調達方法です。ICOは「Initial Coin Offering」の略で「クラウドセール」「トークンセール」などとも呼ばれ、「トークン」と呼ばれる仮想通貨を発行し、それを販売することで開発費や研究費を調達する方法をいいます。
このBNKトークンは、2018年1月現在、スペクトロコインでしか購入することができません。と言うのも、スぺクトロコインは、バンクエラ創業チームが提供するサービスのブランド名で、スペクトロコインのサービスの延長として、ブロックチェーン技術などを活用した次世代のデジタルバンク「バンクエラ」を確立させようとしているためだからです。
出典:BANKERA
持っているだけで配当がもらえるBNKトークン(バンカー(BANKER))
このバンクエラがICOを行い、そこで発行されるのがBNKトークン(バンカー(BANKER))ですが、このBNKトークンが注目されるにはある理由があります。
それは、BNKトークンを保有していると、毎週、スペクトロコインとバンクエラ両方を合わせた純利益の20%がBNKトークン保有者に分配されるからです。株の配当や預金の利子のようなイメージです。
この配当(?)は仮想通貨のイーサリアム(EYH)で行われます。簡単に言えば、BNKトークンを持っていれさえすれば、何もしなくとも毎週、自分の口座にイーサリアムが送金されてくると言うことです。
また、このICOでは、NEMブロックチェーンプロジェクトを先駆けるブロックチェーンのリーダーであるNEM.io 財団代表取締役社長の黄倫(ロン・ウォン)氏も名を連ねていることが信頼性を高め、BNKトークンが期待される要因にもなっています。
このBNKトークン(バンカー(BANKER))を唯一購入できる取引所がスペクトロコインなのです。
スペクトロコインカード
スペクトロコインカードとは、別名ビットコイン・プリペイド・デビットカードとも呼ばれ、スペクトロコインに持っているビットコインを預けることで、通常のデビットカードのように利用できる仮想通貨関連サービスです。
出典:SpectroCoin
ビットコインでチャージ可能
スペクトロコインカードはビットコインチャージができ、ビットコインの残高確認はもちろん、取引所での売買もスペクトロンコインカードで行うとこができます。
使える通貨
スペクトロコインカードにデポジット(預け入れ)できる仮想通貨は、
・ビットコイン
・イーサリアム
・ダッシュ
の三種類があります。
さらに、入金においては40種類近くのアルトコイン(ビットコイン以外のその他のコイン)を上記3つのコインへと両替することも入金できます。
入手金可能なフィアット
USドル、ユーロ、日本円などの20種類のフィアット(法定通貨)での入出金が可能です。
フィアットとは、国が発行したドルやユーロ、円といった法定紙幣を意味する言葉で、正式には「Fiat Money」、「Fiat Currency」などと言います。
さらに、世界中で3,000万台以上のATMと2,500万以上の店舗で利用でき、日本国内ではVisaデビットカードとして使うことができます。
取引所を持たない仮想通貨取引所
スペクトロコインのサイトをよく見ると、取引を行う人なら普段から見慣れているトレードビューが見つかりません。
実は、スペクトロコインは取引所を持たない取引所、正しくは販売所といったほうがわかりやすいと思います。
取引所とは、仮想通貨の取引の場を提供するプラットフォームを言います。仮想通貨はOTC取引と呼ばれ、取引所を仲介しない個人対個人の直接取引を行うことができますが、仮想通貨を買いたいと思っても、仮想通貨を売りたいと思っている人を簡単に見つけることはなかなかできません。そこで、仮想通貨を「買いたいと思っている人」と「売りたいと思っている人」を、仲介手数料をとってマッチングさせるサービス、この仲介サービスが取引所です。
いっぽうで、仮想通貨を売りたい人から、直接もしくは取引所の仲介サービスを通して買うのではなく、コインチェックやビットフライヤーといった仮想通貨を保有しているところから通貨を購入する方法を販売といい、このサービスを提供するのが販売所です。
通常、多くの取引所は、「取引」と「販売」の双方のサービスを提供していますが、スペクトロコインは、「販売」のみを提供しています。
出典:bitFlyer
まとめ
いかがでしたでしょうか。これまでの取引所と異なり、スペクトロコインが注目される理由が理解いただけたかと思います。
このスペクトロコインという販売所の特徴を考えた場合、あえてスペクトロコイン上で、ビットコインをイーサリアムに両替したりする必要性は無いかと思います。
BNKトークン(バンカー(BANKER))の販売所として、また、スペクトロコインカードを上手に利用するなど、スペクトロコインの特徴を生かした利用を行うのが良いかと思います。
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