Ethereum Classicの特徴
Ethereum Classic(ETC)は2016年7月20日にリリースされたアルトコインのひとつで、ビットコインに次ぐ時価総額を誇るEthereumがハードフォークした際に誕生しました。
Ethereum Classicの総発行枚数は定められておらず、2018年1月時点における取引価格は1ETCあたり約4千円ほどで流通枚数は約9千900万枚です。2017年12月にシステムのバージョンアップが行われたのと採掘報酬が半減期を迎えたことが原因で価格が急騰し、時価総額ランキングで20位以内に入っています。
Ethereum Classicはハードフォークコインなので分裂前にEthereum(ETH)を保有していた人に対して同額のETCが配布されたこともあり、リリースされてから2年も経過していないにもかかわらず世界中の多くの仮想通貨取引所で売買取引が行われています。ちなみに日本でも大手仮想通貨取引所であるコインチェックの販売所でEthereum Classicの売買取引が可能です。
2016年に起こったEthereumのハッキング事件の不正取引を帳消しにするためにハードフォークが実施された際に、仮想通貨のシステムに対して中央集権的な介入をすべきではないと主張するグループがブロックチェーンの理念である“Code is Law”(人ではなくてプログラムのコードがルールである)という理念を貫く目的でEthereum Classicが元のブロックチェーンから分裂する形でリリースされました。
Ethereum Classicは分裂前のEthereumと非常によく似ているのですが運用開始後にセキュリティ強化のための対策が施されています。Ethereum Classicにはコインの受け渡しの他にスマートコントラクトと呼ばれる便利な機能が付いていることで、ネットワーク上でブロックに記述されたプログラムを実行させることができます。
スマートコントラクト機能を利用してトークンを発行することができることからICOの事業資金集めなどに活用されています。