2017年は仮想通貨元年と言われ、ニュースなどでも「仮想通貨」や「ビットコイン」と言った言葉が多く聞かれました。
話題となった「ビットコイン」は、価格が年初の30倍になるなど、その話題性から自分でも仮想通貨を始めてみようと思った人も多いのではないでしょうか。
ビットコインをはじめとする仮想通貨を手に入れる場合、一般的にはコインチェックやビットフライヤーといった取引所と呼ばれる取引の場を提供してくれるプラットフォームを利用します。
この取引所ですが、海外の取引所を含めると実に170を超える取引所が存在し、2018年1月10日現在、日本にも21に及ぶ仮想通貨取引所が存在し、うち、金融庁に登録されている業者は次のとおり16社あります。
出典:金融庁
このように数ある取引所の中で、最近注目を集めている取引所に「Binance(バイナンス)」があります。なぜ、Binance(バイナンス)が注目を集めているのか、Binance(バイナンス)が注目される理由、Binance(バイナンス)をおすすめ理由をご紹介していきたいと思います。
目 次
1.仮想通貨取引所とは
仮想通貨を手に入れるには
仮想通貨取引所
仮想通貨販売所
取引と販売
2.Binance(バイナンス)とは
3.Binance(バイナンス)をおすすめする理由6選
手数料が安い
取扱い通貨が100種類以上
日本語に対応
指値注文(Limit)と成行注文(Market)ができる
ビットコイン分裂時のフォークコインすべてが付与される
充分なセキュリティ対策
4.まとめ
仮想通貨取引所とは
仮想通貨を手に入れるには
ビットコインに代表される仮想通貨を手に入れるには、
・コインチェックやビットフライヤーといった販売元から、直接買う
・コインチェックやビットフライヤーが運営する取引所を利用して、もしくは直接、個人から買う
・マイニング(採掘)を行う
等があります。
このうち、ものすごい量の計算が必要となるマイニングを行うためには、マイニング用の高度なパソコンとその電気代、パソコンが放つ膨大な熱を冷却する設備などが必要となり、現在、これを個人で行う人はほとんどなく、マイニング業者と言われる専門業者が行っているのが現状です。
このため、個人で仮想通貨を手に入れたい場合、販売元から買う、もしくは取引所を利用して買うのが一般的となります。
仮想通貨取引所
取引所は、仮想通貨の取引の場を提供するプラットフォームを言います。仮想通貨はOTC取引と呼ばれ、取引所を仲介しない個人対個人の直接取引を行うことができます。
とは言っても、仮想通貨を買いたいと思っても、仮想通貨を売りたいと思っている人をやみくもに探しても、なかなか見つけられないですよね。そこで、仮想通貨を「買いたいと思っている人」と「売りたいと思っている人」を、仲介手数料をとってマッチングさせるサービスが登場します。この仲介サービスが取引所です。
仮想通貨販売所
いっぽうで、販売所を通じて仮想通貨を買う方法があります。この場合、仮想通貨を売りたい人から、直接もしくは取引所の仲介サービスを通して買うのではなく、コインチェックやビットフライヤーといった仮想通貨を保有しているところから通貨を購入する方法です。
取引のような個人対個人でないため、売り手の必要がなく、仮想通貨を確実で迅速に買うことができます。
取引と販売
一見、同じように見える取引と販売ですが、次のような違いがあります。
・取引の場合、株式の売買などに使われる「板(いた)」があり、この値段で売りたい(買いたい)」という注文が並んでいて、それに応じた額で売り買いができます。
例えば、複数ある売値の中から自分の買いたいと思う価格を選んで買うことができます。
いっぽうで、販売所では、販売所が提示する価格で仮想通貨を売り買いすることになります。
一般的に、取引のほうが販売よりも割安な価格で仮想通貨を買うことができます。
・これだけを見ると販売には何のメリットも無いように思えますが、取引においては、売主(または買主)が提示する数量でしか、その額で取引ができないため、ある程度まとまった量の売買を行おうとする場合、取引よりも販売を利用したほうがメリットがあることもあります。
このように取引と販売にはそれぞれメリット、デメリットがあり、シチュエーションによって使い分けるのが最も効率的ですが、仮想通貨を安く買うという点においては取引所に分があると言えるでしょう。
Binance(バイナンス)とは
では、数ある取引所、どの取引所を利用したら良いのでしょうか。
もちろん、日本語での対応もしっかりしている、日本の取引所は安心できますが、今、もっともおすすめの取引所はBinance(バイナンス)です。
Binance(バイナンス)は2017年7月にできたばかりの比較的新しい仮想通貨取引所ですが、事情開始わずか1ヶ月で、グローバル取引量でトップ10に入り、今では1日の取引高で世界一になることもあるほどです。
Binance(バイナンス)は中国の取引所で、中国3大取引所のひとつOKCoinの元共同創業者チャオ・チャンコン氏によって創業されました。
【会社概要】
社名 Binance
設立 2017年7月
本社所在地 香港 ※ケイマン諸島に移転予定
代表 Zhao Changpeng (チャオ・チャンコン)
HP https://www.binance.com/
Facebook https://www.facebook.com/binanceexchange
Twitter https://twitter.com/binance_2017
Binance(バイナンス)をおすすめする理由6選
コインチェックやビットフライヤーといった国内の取引所があるにもかかわらず、Binance(バイナンス)をおすすめするにはいくつかの理由があります。
手数料が安い
国内の取引所ではZaif(ザイフ)が手数料が安いことで有名ですが、Binance(バイナンス)も負けず劣らず手数料が安いです。
主な取引所の手数料と比較してみます。
取引所 | 所在 | 手数料 |
Binance(バイナンス) | 海外 | 0.1%(BNB利用で0.05%) |
Coincheck(コインチェック) | 国内 | 0% |
Zaif(ザイフ) | 国内 | -0.01% |
bitFlyer(ビットフライヤー) | 国内 | 0.2% |
Bittrex(ビットトレックス) | 海外 | 0.25% |
Poloniex(ポロニエックス) | 海外 | 0.15% |
上記のとおりBinance(バイナンス)の手数料は全銘柄共通で0.1%と世界基準で見ても、かなり安い手数料となっています。
さらに、BNBというBinance(バイナンス)が発行している通貨を手数料として使用すると、手数料は0.05%となります。
なお、現時点では国内の多くの仮想通貨取引所が手数料を無料、Zaifに関してはビットコインの現物取引であれば-0.01%と取引を行うと逆にお金がもらえるようになっていますが、これは顧客を囲い込むための一時的なキャンペーンで、いずれは手数料を設定してくると思われます。
そういった意味でも、Binance(バイナンス)の手数料の安さは魅力です。
取扱い通貨が100種類以上
国内の取引所の場合、取り扱っている通貨は多くても10数銘柄ですが、Binance(バイナンス)では、100銘柄を超える通貨を取り扱っています。
出典:Binance
このようにBinance(バイナンス)では、ビットコインやイーサリアム、リップルといったメジャーな仮想通貨以外にも、今後高騰を期待できるマイナーなアルトコイン(草コイン)を豊富に取り扱っています。
草コインは、一般的に注目度が低く、極端に価格が安い仮想通貨銘柄ですが、最近はこういったコインが、数十倍・数百倍と高騰し、草コインに投資した人が大きなリターンを得るケースが出ています。
既に高値をつけているビットコインなどが、今後100倍や200倍になるとは考えづらいのですが、草コインには「億り人」になれるかもという夢を期待させてくれます。
また、Binance(バイナンス)は月に1度、人気投票により新しく取り扱う銘柄(コイン)を投票で決める「Community Coin of the Month」が開催されています。
投票の結果、上位にランクされたコインがBinance(バイナンス)が新しく取り扱う銘柄として上場されます。
日本語に対応
海外の取引所を利用するときに、まっさきに立ちはだかるのが言語の壁です。Binance(バイナンス)では、なんとトップページ右上の言語の選択で日本語を選べば、トップページだけでなく、二次検証、資産のチェック、通貨の売買に至るすべてのページが日本語に対応できます。
ただし、100%日本語対応になっているわけではなく、一部で日本語未対応のページもありますので、ご注意ください、
指値注文(Limit)と成行注文(Market)ができる
売買の値段を指定して行う取引を指値注文(Limit)と言います。いっぽうで、値段を指定しないで、割高割安で売買をする取引を成行注文(Market)と言います。
指値注文(Limit)は、希望した価格で買ったり売ったりできるのがメリットですが、買い注文の場合は希望した価格以下でなければ買うことはできず、売り注文の場合は希望した価格まで上昇しなければ売ることができないため、売買のチャンスを逃してしまうという危険性があります。
成行注文(Market)は、注文さえ出せばすぐに買ったり売ったりできる反面、想定外の高い価格でも買い注文が成立してしまったり、逆に低い価格で売り注文が成立してしまうといったデメリットがあります。
国内の取引所であるCoincheck(コインチェック)では、「コインを買う」は全て成行注文(Market)になりますが、取引所からビットコインを買う場合は指値注文(Limit)となります。
ところが、Binance(バイナンス)では、指値注文(Limit)と成行注文(Market)の好きな方法を選択して注文することができます。
Coincheck(コインチェック)でビットコイン以外のアルトコインを買う場合、Binance(バイナンス)のように指値注文(Limit)ができないため、損をしているとも言えます。
仮想通貨での取引において、指値注文(Limit)と成行注文(Market)の好きな方法を選択できるのは、大きなメリットと言えます。
ビットコイン分裂時のフォークコインすべてが付与される
ビットコインはたびたび分裂し、ビットコインキャッシュなどのフォーク(分裂)コインが誕生しています。
これまでに誕生したフォーク(分裂)コインには、
・ビットコインキャッシュ(BCH)
・ビットコインゴールド(BTG)
・ビットコインダイヤモンド(BTD)
・スーパービットコイン(SBTC)
・ビットコインX(BCX)
があります。
Binance(バイナンス)はTwitterの公式アカウントで「全てのフォークコインを付与する」とアナウンスしていて、分裂した時点でビットコインを保有していた人に対して、ビットコインと同量のハードフォークコインを無料で付与してくれます。
例えば、ビットコインキャッシュが誕生したとき、10BTC持っていた人は、無料で10BCH(ビットコインキャッシュ)がもらえることになります。
取引所によってはハードフォークコインが付与がされないところもあるため、これだけでもBinance(バイナンス)を利用するメリットがあります。
充分なセキュリティ対策
一般的にBinance(バイナンス)は、安全性が高い取引所と言われています。
口座開設時の本人確認では、普通は書類画像のアップロードだけで済みますが、Binance(バイナンス)は、本人確認書類と取引所名と日付が書かれたメモを本人が手に持って撮影した画像までアップロードする必要があります。
一見面倒な作業ですが、この結果として不正行為を防止する効果が上がります。
また、ログインからの2段階設定に加え、パズルのピースを採用しロボットで無いことを証明する必要もあります。
また、Binance(バイナンス)が中国の取引所という点で心配している人も多いのではないでしょうか。
これまでも、海外への資金流出を防ぐため、中国当局は、中国大手の仮想通貨取引所「OKコイン」「BTCチャイナ」「Huobi」の仮想通貨取引や人民元への交換を停止してきました。
このように規制強化をおこなっている中国当局が、同様にBinance(バイナンスを閉鎖してしまうのではないかという懸念があります。
これについて、Zhao Changpeng (チャオ・チャンコン)CEOは、現在本社を香港においており中国当局の規制対象外であること、将来的に香港にも規制がかかる可能性に備え、本社を香港からケイマン諸島へ移転させる予定であることを語っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。海外の取引所とは言え、Binance(バイナンス)にはこんなにおすすめな理由があります。
もちろん、デメリットもあります。例えば、国内の取引所であれば、日本円で入金したお金を仮想通貨に交換することができますが、Binance(バイナンス)では日本円での入金が行えないため、国内の取引所で仮想通貨を購入し、その仮想通貨をBinance(バイナンス)のアカウントに入金しなくてはなりません。出金も同様で、国内の取引所を経由する必要があり、余計な手間が生じます。
このような問題は、東京支店がオープンされれば解決されると思われますので、しばらくは辛抱するしかありません。
また、Binance(バイナンス)への登録人数が増えすぎてしまったため、1日の新規登録の人数を制限している点もデメリットです。
このようにデメリットもあるBinance(バイナンス)ですが、それを差し引いても豊富な通貨の取り扱い、日本語に対応している海外取引所といったメリットがあります。
低価格な草コインで億り人を目指す人、海外取引所を始めて使う人には、Binance(バイナンス)はおすすめの仮想通貨取引所です。この機会に登録してみてはいかがでしょう。