ZCoinの特徴
ZCoinは2016年10月6日に公開された比較的新しい仮想通貨です。「ゼロ知識証明」という技術を使用しており、匿名系仮想通貨に分類されます。ビットコインでは送金元、送金先、金額の情報が公開されてしまいますが、匿名系通貨ではそれらの情報が秘匿にされています。
匿名系仮想通貨としてはDashやMoneroが有名です。「ゼロ知識証明」という技術が使われているという点ではZcashが近いでしょう。発行枚数はビットコインやZcashと同じで2,100万枚です。2018年1月6日現在、時価総額ランキングは85位に位置しています。
Dashが11位、Moneroが14位、Zcashが27位ですので、匿名系仮想通貨の中ではランキングが低いほうとなります。しかし、逆に考えると将来大きく価値を上げる可能性があるのはZCoinのほうであると言えるでしょう。まだそれほど注目されていない仮想通貨なので、知名度が上がるようなニュースが出ると暴騰するかもしれません。
ZCoinの開発者は、「Zcashよりも安全性が高い」と主張しています。同じ「ゼロ知識証明」という技術が用いられていても、Zcashのほうは送金元、送金先、金額のすべてが秘匿にされている完全匿名です。
一方のZCoinは完全匿名ではなく、金額の情報は秘匿ではありません。トランザクションの履歴は完全に削除されます。ビットコインではアドレスさえわかればウォレットの残高や過去の取引履歴などをすべて追うことが可能です。過去の取引履歴を遡っていくと、過去に犯罪などに使われた記録があった場合、不安を感じるという人もいるのではないでしょうか。
プライバシーをほぼ完全に保護できるという点が、匿名性の仮想通貨が人気が高い理由となっています。匿名系の仮想通貨には国の規制が入る可能性があるという不安要素もあります。逆に、国の法律によって認められたら価値を大きく上昇させるのではないでしょうか。投資にはリスクもあるので、余裕資金で行いましょう。