DigixDAOの特徴
DigixDAOは2016年3月29日にリリースされた仮想通貨(トークン)ですが、Bitcoinや他の多くのアルトコインのようにコインを最小単位に分割することができません。DigixDAOトークンの通貨単位はDGDで総発行量は200万枚で、既に全量が流通しています。DigixDAOはシンガポールを拠点にして活動するグループによって発行されたEthereumベースのトークンなのでMyEtherWalletに入金・保管することができ、仮想通貨取引所を利用してビットコインなどと交換することで入手することが可能です。日本国内の仮想通貨取引所では取り扱われていませんが、BittrexやHitBTCなどの海外の主要な取引所で取引が行われています。2017年5月頃までは1DGDあたり日本円に換算して1万円～2万円の間で推移していましたが5月以降に値上がりして、2018年1月には最高値である2万円を突破しています。
DigixDAOの最大の特徴はトークンの価値が実物資産により価値が保たれることを目的として、運営会社が保管・管理を行う金地金と交換することができる仕組みになっていることです。基本単位である1DGDは保管されている金1グラムと等しい価値を持つので、トークンをデジタル化された金とみなして取引を行うことができます。すなわちDigixDAOのトークンを売買取引して入手することは間接的に金地金の一部を所有することと同じです。
トークンを入手してPoA Cardを所有すると運営会社のオフィスが置かれているシンガポールで金地金の現物と交換することが可能です。実在する資産価値による裏付けが存在しない多くの仮想通貨のプロトコルとしてPoWまたはPoSが採用されていますが、DigixDAOトークンについてはProof of Asset(資産の証明)によって価値が保証されています。定期的に運営会社とは別組織の監査法人により金地金が保管されていることが調査されます。