Augurの特徴
AugurとはEthereumのブロックチェーンを活用することで分散型未来予想市場を実現するためのスマートコントラクト機能のプラットフォームで2016年10月にリリースされました。未来予測市場とは将来のある時点について特定の出来事を予想しておき、予想が的中した時のみ投資金(賭け金)と配当を受け取ることができる取引です。例えばオリンピックで特定の国が優勝するか否かというような予測です。ちなみに未来予測市場の取引は賭け事の他に保険業界でも応用されています。
Augurのプラットフォームによって提供される未来予想市場に参加する際に内部通貨であるREPで支払いが行われ、総発行量である1,100万枚がリリース時から流通しています。Augurの相場ですが2018年1月7日時点で1REPあたり約78ドルで日本円に換算すると9000円弱程度です。時価総額は約9億7千万ドルで仮想通貨全体では44位の規模です。Augurは国内外の主要な仮想通貨取引所で売買取引が行われおり、日本国内の業者であればコインチェックの販売所で入手することができます。
Augurの目的はブロックチェーンの仕組みを応用することで運営者を介在させずに未来予測を主催し、予想が的中した人に対してシステムによって自動的に配当金が支払われるようにすることです。賭け金(投資金)の徴収と配当金の配分は最初にプログラムに記述された内容にしたがってネットワーク上のコントラクト機能により自動的に実行され、この過程で人が介在しないので公正な取引が実現できるという特徴を持ちます。
Augurは誰でも未来予測の主催者になることができ、参加者が将来のある出来事の予想を行って賭け金を支払います。予想された出来事の事実認定は人(レポーター)が行い、過半数以上の意見が正しい報告結果とみなされます。一定のREPを預ければ誰でも自由にレポーターになることができ、もしも報告内容が間違いであれば預けておいたコインが没収されて正しい報告をした人に分配されます。
Augurは投資金の徴収や分配作業などはシステムによって自動的に処理され、予想の事実認定についてのみ複数の人(レポーター)の判断を必要とする点では他の仮想通貨とは異なるユニークな特徴を持ちます。